『スポーツ・健康産業』に特化した、ニュースリリース・セミナー情報・コラムの無料掲載サイト。
  • ご利用案内はこちらから
  • 今すぐ出稿する!


コラム

[「運動」=「鍛える」前に必要なこと]#1 みんなの願い

理論提唱

白井

2020-03-31

はじめまして。伊豆大島出身の私は、小さい頃から野山を駆け、木を伝って鬼ごっこをし海で泳ぎながら魚釣りをするという、ターザン?の子どもの頃のような生活を送っていました。プロ野球選手を夢見て高校から神奈川で一人暮らしを始め、1年生の夏に肘を壊し水泳部に入り、大学からトライアスロンを始め、卒業後実業団にお世話になりましたがバブルの崩壊とともに選手を諦め、その後20年、フィットネス業界に携わって来ました。

誰もが「健康になりたい!」と望まない人はいないと思うのですが、運動が苦手だったりいざ、運動を始めても続かない・・・
そのような方が多い現状で、今は「コロナウイルス」の脅威に怯え、本来、免疫力を高めなければならないのにスポーツクラブが叩かれる・・・

こんな時代だからこそ、このコラムで、「運動」をすることの大切さを、皆さんにお伝えし運動を始めてみよう!と思うきっかけになれば幸いです。

 

【テーマ】
〜「運動指導」の間違い〜
今まで誰も教えてくれなかった「運動」=「鍛える」前に必要なこと

ということで、第1回は『みんなの願い』です。

 

 

みんなの願い

「健康になりたい!」と誰もが願っていますが、病院の先生、スポーツクラブのインストラクターの方から「健康になるために」まずは「運動」を勧められます。

その「運動」ですが、まず「正しいフォーム」で「鍛える(頑張る)こと」が大切だと指導されることが一般的ですが、そこに大きな落とし穴があることに気付いていない指導者が多いのです・・・

最初のボタンの穴を掛け違えないために、改めて考えていただければ幸いです。

 

運動指導の常識

日本の運動指導は、アメリカ・ヨーロッパ(狩猟民族)発信で、1980年代から、日本はそれを取り入れてきたという図式から成り立っています。

基本は、筋力トレーニングと有酸素運動、ヨガや気功、太極拳やバレエといった教室(プログラム)や最近は体幹トレーニングなどを勧められます。

「健康になるために!」は、筋トレや体幹トレーニングで筋肉を鍛えることも必要ですし、有酸素運動やヨガ等で運動を習慣化することも大切ですが、頑張ってもなかなか結果が出ない・・・

インストラクターの方や先生方の「正しい姿勢で」や「正しいフォームで」を一生懸命頑張って真似て、無理をして頑張り過ぎたが故に、どこかを痛めたりして、続けたくても続けることができない・・・という方が多いというのが、現状といえるのではないでしょうか。

 

日本のスポーツクラブ参加率

「健康になるために!」通い始めるスポーツクラブやスクールですが、日本の参加率(人口の何%が通っているか)をご存知でしょうか?

人口の半分の5割? 4人に1人の25%? 実は、4%(長い間3%台でしたが、昨年やっと4%になりました)。アメリカの参加率は20%程度との事ですから、いかに日本の参加率が低いかが判ります。

日本は国民皆保険で、病気になっても病院に行けば・・・と、制度がしっかりしていますが、アメリカは日本のような保険制度ではないので、自分の身体は病院に行かないよう自分で鍛えて、自分を守る・・・ そういった違いが大きく参加率の差に繋がっているのではないかと考えていました。

私は、小さい頃から運動が好きで、野球、水泳、剣道、陸上、大学からトライアスロンという競技を始め、大学卒業後は5年間、実業団で選手を続けていました。その後、スポーツクラブに20年以上携わってきましたが、日本の参加率の低さは、何が原因なのかと常に考えていましたが、10年程前、テレビでイチロー選手が「初動負荷トレーニング」という、一見、筋力トレーニングにしか見えない動きだったのですが、筋肉を鍛えるのではなく、筋肉を緩め、柔軟性を高める事で、関節の可動域を拡げていくトレーニング=「動的ストレッチ」であるということを知りました。

当時、勤務していたスポーツクラブの近くに、イチロー選手が使用しているマシンを専門に扱っている施設があったため、すぐに見学に伺い、マシンを少しだけ使用させていただいたのですが、確かに、見た目は筋トレでしたが、「頑張って鍛える」こととは真逆の、「頑張らないで、気持ちよく筋肉を緩める」ことの必要性を感じることができました。「健康になるためには、頑張って鍛えること」が必要だと思い込んでいた私にとって、まさに眼から鱗の出来事でした。

その後、勤めていたスポーツクラブ内の異動で配属された店舗に、イチロー選手が使用しているマシンから派生してできた「動的ストレッチマシン」に出逢い、改めてその「頑張らないで、気持ちよく筋肉を緩める」ことの必要性を感じたのでした。

 

★次回へ続きます。


この記事を書いた人:白井

【プロフィール】

大学卒業後、トライアスロンの実業団選手として活動。引退後、大手フィットネスクラブメガロスに入社。新店舗の立ち上げや店舗立て直しに数多く携わり結果を残す。それらの経験を活かし、現在は、健康寿命の延伸ひいては日本の健康の為に様々な方面で活動中。

>> 白井さんの記事をもっと読む!


  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Sponsored Link


ページアップ